※現在 財務省 国際局 国際機構課勤務
去る12月29日、僕は心の母校E'sで高校生のための進路セミナーなるものを行った。きっかけは友達との酒を交わしながらのいつもの教育論であった。偏差値的な進路指導では大学で学ぶ事と仕事のかかわりもよくわからないまま、とりあえず高校生を大学に送り込むことになってしまう。そんな大学生にいきなり自由を与えてもバイトやサークルで遊んでばかりでうまくいかない。もっと進路について高校生の時からしっかり考えさせるべきだ、みたいな話だった。進路について考えるためには、やっぱりその進路を取った人や実際に働いている人たちの生の声がもっと教育現場に届くようにしないといけない。総合学習とはそのように使うべきだ、まあそんな結論だったと思う。しかしそこでふと気がついた。僕は自分の問題意識をもって偉そうに話はするが、実際にそれにたいして何か働きかけをしただろうか? 高校生に何かを伝えるためなら、教師にならなくても今の自分でも出来る事があるのではないか? 伝えるべき思いがあって出来る事もあるかもしれないのに何もしないのは僕の美学に反する。よし、行動あるのみだ!こう思って上村先生に連絡をとって、あのセミナーは実現した。
僕が伝えたかったことは、信念と主体性の大切さである。価値観が多様化・相対化し、何が正しいか分からない時代に生きる僕たちは、決して独善に陥るのではなく、しかし確固たる信念を持たねばならない。自分は何者であり、何を求めるのか。又社会はどうあるべきで、自分は社会とどう関わるのか。自己と社会を知ることなしに、人生を如何に生きるかは分からない。そして、それを知るためには、又知った事を活かしていくためには主体的に行動することが求められる。与えられるのや教えられるのを待っているのではなく、自ら問題意識をもって頭で考え抜き、その答えを実践すべく活動する。僕はこの信念と主体性こそが生きる力の本質ではないかと思う。その文脈で、大学時代とは何であったかという問いに対してはこう答えよう。大学時代とは、主として学究活動を通じて自己の信念と主体性を確立し、来るべき飛躍の時に備える時間である、と。
最後になったが、僕の拙い話を聞きにきてくれた皆には感謝している。君たちの真剣なまなざしに、日本の未来を一緒に築いていくに足る輝きを見つけられて嬉しかった。望むらくは、参加できなかった子も含めたE'sっ子全員が大学で一生懸命生き、そして何人かはその感動を後輩に伝えて欲しい。皆を心から応援している。頑張れ!
※このセミナーの模様を撮影したビデオが徳島校にあり、誰でもみることができます。
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