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 みなさん! 12月です、クリスマスの季節です!! イギリスではどこの街もイルミネーションがすごくキレイです。もちろん、ここニューカッスルも例外ではありません。11月の中頃から街のイルミネーションが点灯し、いろんなお店でクリスマスツリーや飾り付けが出現します。それらを見ていると、もう気分はクリスマスになっちゃいますよね! ということで、今回は一足お先に「イギリスのクリスマス」についてお伝えしたいと思います。

おそろいのお面でノリノリ☆
おそろいのパーカーも?
 …と、本題に入る前に。少し前の話になりますが、11月の中頃に、ニューカッスル市内で街のイルミネーション点灯式がありました。今年の点灯式のゲストは、なんとあのマイケル・オーウェンでした! 彼は今ニューカッスルユナイテッドでプレイしているので、その繋がりでゲストに呼ばれたみたいです。サッカーにあまり詳しくない私でも知っている有名な選手。これは行かなくちゃでしょ?? もちろん、行ってきましたよー☆

 点灯式はちょっとしたイベントになっていて、もちろんオーウェンはその大トリ。一番最後の登場です。その前に地元のラジオのDJによる出し物や、地元の子供たちがクリスマスの歌を歌ったりしていました。観客もみーんなノリノリで一緒に歌います。中にはお酒を飲んでて、大合唱している人も! 大人だけじゃなく、もちろん子供たちもたくさん来ていました。このときはまだ11月だったのに、まるでクリスマス当日になったかのような盛り上がり(笑) やっぱりイギリスはクリスマスが1年を通しての一大イベントの国なんだなーと実感させられました。
オーウェンだって、わかるかな?
 さて、時刻は6時25分。いよいよオーウェンの出番です! 司会者もカウントダウンを始めます。5・4・3・2・1…オーウェンだー!! その瞬間、会場はもぅ満員電車状態。イギリス人はあまりミーハーじゃないイメージがあったので、有名人とか来ても遠くから眺めてるだけで、日本のようにサインや握手を求めたりしないと思っていたのですが、サッカー選手は別なのか? みんながみんな少しでもステージに近づこうと必死! ただでさえ背も高くガタイも立派なイギリス人に押されると、何もできないー。さらに、小さい子供はお父さんに肩車してもらってるから、写真を撮ろうと思っても撮れないー。結局肉眼でちゃんと見ることも、きれいな写真を撮ることもできず、5分後無事にミッションを終えたオーウェンはステージから爽やかに去っていきました。
街の中心のイルミネーションはこんな感じです。
 ちなみに。オーウェンはかなりな有名人ですよね。なので、公の場に出るときは当然SPがちゃんとついていて、本人もビシッとスーツ姿で決めてくるかと思いきや。ガードマンらしき人は見あたらず(本当はちゃんといたのかもしれませんが)、意外にも普通のセーターにパンツ姿(ブランド物かもしれませんが)でステージ上に現れたのでした。そしてあっさり登場し、これからの抱負を述べ、あっさりと退場していきました。
 でも、個人的にはそんな素朴なオーウェンナイス!! って感じでした(笑) このオーウェンの写真は早くから前を陣取っていた友達に送ってもらったものです。

 さて、もちろんイルミネーションがキレイなのは街だけではありません。どのお店もクリスマスを前面に押し出した、色とりどりの飾りつけでお客さんを引きつけます。中でも私が度肝を抜かれたのが、ここFenwick(フェニックス)のショーウィンドウです。Fenwickは高級デパートなのですが、このお店のショーウィンドウはいつも凝っていて、見るものを楽しませてくれるのですが、さすが年に1度のクリスマス。いつもよりずっと気合が入っています。
子供も大人もおじいちゃんも、思わず立ち止まってた!

 なんと! ショーウィンドウのスペースすべてが、ガリバー旅行記の人形劇場(?)になっちゃったんです!! ただ人形たちが動くだけじゃない。音楽も鳴るし、紙芝居みたいにお話を読んでくれるナレーターの音声まで聞けるのです。もはやデパートのショーウィンドウじゃない、アトラクションと呼んでも過言じゃないかも! これには地元の人もビックリしたみたいで、毎日のように写メールを撮る人や前のベンチに座って見物をする人だかりができています。
 また、デパートといろんなお店が終結しているショッピングモール、Eldon Square(エルドンスクエア)の中にはクリスマスツリーが建てられました。店内の飾りつけもかわいくて、気に入っています。
 クリスマスのイルミネーションを見ているとやっぱりテンション上がってきますよね。赤や緑の飾りつけも、やっぱり素敵です。

 ところで。イギリスに限らず、ヨーロッパにはクリスマスシーズンになると始まるあることが二つあります。一体、そのあることとは何なのでしょうか?

ほのぼのした雰囲気のクリスマスマーケット
 まず、一つめ。それは「Christmas Market」です。ドイツのが特に有名らしいのですが、もちろんニューカッスルでも始まりましたよー。規模は全然小さいのですが、それなりに賑わっています。このマーケットには、クリスマスのオーナメントやクリスマスツリーはもちろん、パン屋さんや、ベルギーチョコレートやオーストリアのパイ(シュトゥルーゲル)やドイツのソーセージを売っているお店もあります。そのドイツのソーセージ屋さんの販売方法が変わっていたので、思わず写真を撮ってしまいました。円盤のようなものの上にソーセージとパンを乗せ、焚き火の上にぶら下げてその円盤を回しながら焼いていたのです。これが正しい本場の焼き方なのか、パフォーマンスなのか…までは、ちょっとわかりません。
これがウワサのソーセージ屋さん!
 そして、二つめ。これはヨーロッパに限られたものではないのですが、「Carol Services and Candle Nights at the church」です。キリスト教にとってクリスマスはとても大切な日。この日に感謝するために、いろんな教会でキャロルを歌ったり、ロウソクを灯してミサをしたりというイベントが行われます。もちろんキリスト教徒じゃない人もオールウェルカム。ということで、私も大学近くの二つの教会のイベントに行ってきました。最初に行ったのは、大学のChristian Society(キリスト教サークル イギリスではクラブをsocietyと呼びます)が主催するCarol Serviceです。お茶とお菓子をくれるから…という単純な理由で行ったのですが、すごくよかった! たぶん大学の学生が歌っていたのだと思いますが、キャロルのハーモニーにジーンとしてしまいました。この日は雨が降っていて寒かったのですが、なんだか心が温まったような気がしました。
Candle Nights
とても温かい雰囲気です
 次に行ったのは、サークルではなく正規の教会のイベントとして行われているCandle Nightsです。この教会のCandle Nightsは地元でも有名らしく、友達に勧められたので行ってみることにしました。教会に入った瞬間、すごい数のキャンドルの光に驚きます。一階席だけではなく、二階席にもキャンドルが置かれ、すべてのキャンドルが灯されています。そしてさらに驚かされるのは、キャロルのハーモニーの素晴らしさ! たぶん地元のおじさんやおばさんが歌っているのだと思うのですが、プロかと思うくらいうまいんです。キャンドルのオレンジの優しい光だけじゃなく、そんなキャロルにまで心を癒されました。イベントが終わったあと、前に座っていた人と少し話をして、最後にドアのところで牧師さんと握手をして帰ってきました。私はキリスト教徒ではないし、キリスト教についてあまり知りませんが、こういうイベントは好きです。自分の普段の生活では絶対に体験できない時間や気持ちを体験することができるし、なんだか落ち着くから。みなさんも、旅行や留学などで、海外でクリスマスを過ごすことがあったら、ぜひ気軽に教会に行ってみるといいと思います。特にキャロルは生で聴く価値アリですよ☆ 今度はゴスペルが聴いてみたい!
Christmas Pudding
サイズも豊富にあります
 では、イギリス人はクリスマスに何を食べるのか?
 はい、お答えしましょう。クリスマスディナーにはやっぱり七面鳥というのがイギリスでも一般的みたいで、スーパーにも七面鳥の丸焼きが売られ始めます。そして、イギリス人がクリスマスに食べるデザート。それは『Christmas Puddings』と『Minch Pies』です。
 Christmas Puddingsとは文字通りクリスマス時期に、クリスマスの為だけに作られたケーキのことです。でもこれ、ちょっと見た目はグロテスク! というのも色が黒いからです。日本でよく見るデコレーションされたケーキとは違い、中身がずっしり詰まったパウンドケーキのような、蒸しケーキのようなものなんです。昔ながらのChristmas Puddingsはドライフルーツ入りのもの。でも最近ではチョコレート味やトフィー(toffee)味などバリエーションも豊かです。
Minch Pies
このサクサクがたまりません
 Christmas Puddingsはそれだけでも十分おいしいのですが、とにかく濃厚なので、主にブランデーソースやラム酒のソース、カスタードなどをかけて一緒に食べます。私がこのPuddingsの存在を知ったのは11月の中頃で、スーパーに行っても見つけることができなかったので、もしかしたら昔のデザートで、今はもう食べてないんじゃないかと思ったのですが、12月に入る前にちゃんとスーパーにも出現していました。フラットメイトに確かめたら、やっぱりクリスマスには欠かせない存在らしく、彼女も大好きなんだそうです。このChristmas Puddingsは日本でいうおせち料理のように各家庭でレシピが異なるんだとか。そこでフラットメイトに聞いてみたところ、答えは「スーパーで買ってくる」でした! 日本もイギリスも変わりませんね…(笑)
 Christmas Puddingsはもともと家族全員が願いを込めながら材料を混ぜて作ったそうです。そしてクリスマスの前に十分に寝かせておいて、クリスマス当日、明かりを消した食卓にお母さんがブランデーをかけて火を灯したChristmas Puddingsを運び、それを家族が拍手で迎える・・・というのがイギリスのクリスマスだったらしいのです。私たちもこの伝統にならって、ブランデーを試したかったのですが。…怖いので普通にいただきました。
 
中身はこんな感じです
そしてもうひとつのデザート、Minch Pies。こっちの方がChristmas Puddingsよりも手軽に食べることができます。Minch Piesとは、ドライフルーツをショートブレッドのさくさく生地で包んだお菓子のことで、名前から連想できるとおり、昔はひき肉も一緒に混ぜていたんだそうです。しかし、肉入りだとどうしても賞味期限が限られるということで、時代とともに肉がなくなり、ドライフルーツだけになったんだそう。このMinch Piesにも種類はたくさんありますが、中身はすべてドライフルーツです。その代わり、表面のショートブレッドの模様や、パイの厚み、大きさが違います。
 友達とのクリスマスパーティーで両方試してみたのですが、個人的にMinch Piesの方が気に入りました。外側のショートブレッドのさくさく感と、中のドライフルーツのもっちり感がすごく合う☆ シナモンもほのかに効いてて、さらにグーな感じです! ただ両方に言えることは、一つ食べたらお腹がいっぱいになるということ。ドライフルーツの威力ってすごいです。
 ここではほんの少ししか紹介できなかったので、Christmas PuddingsとMinch Piesについてもっと知りたくなった方はぜひインターネットで検索してみてくださいねー☆

 最後にクリスマスとは少し内容が異なりますが…。12月22日は何の日か知っていますか? はい、冬至です。この冬至、もちろんイギリスにもあります。その名も、「Shortest Day」。わ、わかりやすい、とっても…(笑) 冬になると1日の日照時間がとても短いことで知られるイギリスですが、最近では朝7時半頃に明るくなり始め、夕方4時には真っ暗になります。ちなみに去年のShortest Dayでは、朝8時半に夜が明け、夕方3時半には真っ暗だったそうです! 今年のShortest Dayはどれだけshortestなのか、すごく気になりますが。実は私、Shortest Dayどころかクリスマスも新年も、ニューカッスルにいないんです。なので、ニューカッスルに残る友達に聞いて、ぜひ次回の体験記に載せたいと思います。

 さてさて。クリスマス情報満載でお送りしたわけですが、みなさんの心にもクリスマス気分が届いたでしょうか? みなさんはどんなクリスマスを過ごす予定ですか?? 受験生にとってはあまり楽しめない時期かもしれませんが、せっかくのクリスマス、甘いケーキでリラックスしてから、もうひと頑張りしてください☆ これから寒さもさらに強くなって毎日憂鬱かもしれませんが、体には気をつけてくださいね。それでは、次回が最終回!! な体験記をぜひお楽しみにー。
筆者・乾恵理子さん…徳島北高校卒、神戸市外国語大学(外国語学部英米学科)在学中。2006年4月より1年間イギリスに留学。その他については筆者開設のブログBliss Outにて。
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