第7話 うるうる…
 夏、汗をかいているのに一向に痩せない…。

 バイオは、考えた。ミケンに2種目泳がせるという快感を味わいたいのはヤマヤマだが、そのことでタイムが悪かったなら、ご好意でスポンサーになってくださっている会社に申し訳が立たない。どうせ、無理をさせるなら、いっそのこと賞状を確実にゲットできる蔵本での徳島県勤労者大会の方がいいに決まっている。ならば、それを本番と考えて、その予行演習として…というか、踏み台としてマスターズを「通過儀礼」にするのが最も得策だ。そう考えたバイオはダッシュとミケンの種目を「50バタフライと25フリー」に決定した。
 ここに、ダッシュ対ミケンという身内における闘いの第2章が幕を開けるのだった。
 どちらにしても、ダッシュはミケンに対して異常なまでに「負けへん」というプライドをちらつかせる。いつぞやも、こう言っていた。

ダッシュ 「ミケンにタイムで負けることがあっても、一緒に泳いだら、絶対に負けへんでしょ、ムフムフ」

 そう、この2人の相乗効果によって、おそらくメドレーリレーのタイムは確実に上昇するのだ。そもそも2人が出る種目は、両方ともリレーに関わる種目。ということは、2人とも、かなり練習に精を出すことは明らかなのだ。

 ここで毎度のことながら編集部員が高らかに宣言をしておく。

「ダッシュとミケンは50バタフライを完泳することを誓います」

「ダッシュとミケンは25フリーで14秒前半〜13秒台で泳ぐことを誓います」

 宣誓の2本立てという豪華な第7話になってしまったが、これも、編集部員によるダッシュとミケンへの愛である。
 おそらく2人は、この愛情たっぷりの宣誓を見て、心から感動し、うるうる…っと、するであろう。感動的な展開である。

(まだまだでんがな)

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