第5話 なになに…
 春、跡形もなく…夏は来ぬ。

 この連載、タイトルこそ「それゆけメドレーリレー」なのだが、無論、マスターズ大会にリレー種目だけで出場するはずがない。当然、ミケンにとって厳しい個人種目が待ち構えている。しかし、ミケンは《ミケン》と相変わらずのコンタクトを取り続けており、不毛な会話を繰り返すのだった。

《ミケン》 「なあ、今回の個人種目、何に出されるんや、ビキビキ」
ミケン 「『出される』って人聞き悪いなあ、出るんやで」
《ミケン》 「ホンマか? ホンマは出されてるんちゃうんか、ビキンビキン」
ミケン 「まあ、確かにそんな傾向が『皆無』っていうたら、語弊があるなあ」
《ミケン》 「だろっ? オレにいいアイデアがあるで、ビキャンビキャン」
ミケン 「んっ? なになに…?」

 ミケンは親友とも言える《ミケン》の提案に飛びついた。そう、《ミケン》は、この上なく、グッドなアイデアを出してきたのだった。そのアイデアを、水曜日、バイオにおそるおそる提案してみたのだった…。そう、全ては、自らの個人種目における負担を減らすために…

 その提案には、スマイリーが一瞬ためらった。そして、バイオは…ゆっくりと、うなずいたのだった。だが、その提案とは…今後の水泳部発展に向けて、危険きわまりない可能性を秘めていたのだった…。そうとは知らぬミケンの中で《ミケン》が大笑いしていたことに気づいたのは、編集部員だけであった。

 えっ、提案? まあ、待っておくんなまし。また今度にしましょうや。

(続くと思われますな)

<<水泳部TOPへ