第1話 そよそよ…
 春、爛漫。
 今年も春は水泳部員たちのもとに風を運び、黄砂を運び、花粉を運びながらやってきた。そして、水泳部員の待ちに待った、新連載もやってきた。

 世界選手権において、日本チームは男子400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した。これは素晴らしい快挙である。編集部員は、そんな映像を眺めながら、シドニーオリンピックでの女子400メドレーリレーにおいて、日本チームが銅メダルを獲得した映像を思い出しながら、感慨に浸っていた…が、次の瞬間、昨年のある光景を思い出さずにはいられなかった。
 そう、それは昨年の6月に「いしいドーム」で行われたマスターズ大会における、四国進学会チームが健闘したものの、宿敵TSDをはじめとして、3チームに惜敗した光景だった。昨年は、一昨年と比較して大型新人であるスマイリーこと小松講師が加入したことによって、一気に23秒も速くなったのだった。が、1分の壁を切れず、上位チームに交わされた悔しさが編集部員の心に火をつけた

 ここに編集部員は高らかに宣言する。

「今年のマスターズは、100メートルメドレーリレーにおいて、宿敵TSDを破り、なおかつ1分を切ることを誓います!」

 この宣言を、当然のごとく水泳部員は、知らない。年度替わりのドサクサに紛れて、今年も「未来日記」が、この連載にて綴られてゆく。皆様も、四国進学会水泳部の健闘を祈りつつ、応援しつつ、楽しんでいただきたい。

 ほら、春。風がいろんなものをのせて、そよそよ…

(まだ始まったばかりです)

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