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| 毎年、この季節になると、ツケがドンっと出てくるのがバイオの心臓だ。時代の流れに逆らうかのような喫煙、不摂生、肥満。喫煙は、毎日3〜4箱。そして、何よりも身長175センチに対して体重85キロは、心臓に圧迫を与えている。高血圧による心臓のドキンドキンも年々厳しい環境となりつつあった。 本来、バイオは競泳選手の頃から、スプリント能力が極度に欠如していることから、200を専門としていた。たとえ、どんなに努力してもなかなかスプリントは身につかなかった。あのガタイで、バイオの垂直飛びは『30センチ』らしいし、50メートル走のベストも『7秒9』らしいのだ。これは、一般的な男性の記録を大幅に下回る。むしろ運動が苦手な部類だといっても差し支えなかろう。 そんなバイオだが、若かった頃のような『根性』も『スタミナ』もなくなったようで、要するに競泳において、何の取り柄もない『凡人』になってしまったのだった。バイオが高校時代にインターハイで出場したのは200ブレストだけ。当時、インターハイには四国で2位以内、もしくは標準記録突破という条件があったのだが、バイオは1年生2年生の両方とも標準記録こそ突破したものの、四国で3位どまり。結局、レベルが低く標準記録を突破できなかった100ブレでインターハイに出たことは、ない。 だが、バイオが8年連続で出場中の全国実業団水泳大会は、30歳以上の部にブレでは50と100のみが存在する。結構、周囲の体力が落ちている今なら、100ならそこそこ戦えるだろう、ということで、何とか頑張っているのだが、再来年40歳以上の部には50メートル種目しか存在しないのだ。つまり、最も苦手だったスプリント種目を鍛えるしかないのである。そんな苦境の中、心臓がバコンバコンと悲鳴をあげている状況下においては、なかなかウエイトトレーニングもできそうもない。スプリントなど、どうやったってつきそうもなく、バイオの友人であるバンデ氏からは「お前、センスないんやな…」などと言われる始末である。だが、編集部は、バイオが2年後の40歳に向けて密かにスプリント力を蓄え、そのための筋トレに励み、決勝進出を目指しているという情報を聞きつけたのだ。 |
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バイオの怒りに耐えられず、編集部員はその場を立ち去ったが、ここにバイオが蔵本のリレーのラップタイムで33秒台を出すことを編集部の責任をもって宣言しておきたい。おそらく競泳経験者のバイオは、自らの決勝進出タイムを代入し、32秒5を出すために、現在の腕と足のパワーを蓄えつつ、今年の蔵本を通過点にするつもりなのだ。 (バイオ)=33秒8を 不等式 (スマイリー)+(バイオ)+(ダッシュ)+(ミケン)≦133秒 に代入すると、自らとチームのタイム向上が証明されるのである。 (蒸し暑く、夏) |
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