4 2次関数のグラフ
 ダッシュのブライドと執念は、やはり追い込まれたときにこそ発揮される。普段からクールでさりげない仕事ぶりを見せつけているダッシュは、何かに動じてバタバタすることをよしとしない。だが、蔵本でのリレーまで残り1ヶ月強。心中穏やかではなかった。そこで、ダッシュはプライドを1枚脱ぎ捨てて、同僚でもあるスマイリーとバッタの特訓に励むことになった。
 実は、マスターズ前、ダッシュのバッタに様々なアドバイス(横やり?)が入った。ダッシュは全てを吸収しようとして、それらを少しずつ取り入れ、ついには消化不良を起こしてしまったのであった。ダッシュの泳ぎをゼロから修正する役割を担ったスマイリーは、ダッシュのバッタを逐一チェックした。スマイリーはダッシュに、あえて最もスタンダードな泳ぎを覚え込んでもらうことにしたのである。
スマイリー

「ダッシュさん、今から片手バタフライを練習しましょう、ニヤニヤ」

ダッシュ 「むふっ、それで泳ぎの勘を取り戻せるなら、するわい」
スマイリー 「ダッシュさんなら、できますって、ニヤニヤ」
ダッシュ 「やるぜ、むふむふっ」
 こうしてダッシュはマスターズが終わった2日後から蔵本に向けての特訓を始めたのであった。
このことを聞きつけた編集部員がダッシュにインタビューを敢行した。
編集部員

「ダッシュさん、今度は50バッタで雪辱を果たすと聞いたんですが」

ダッシュ 「当たり前じゃ、むふむふっ」
スマイリー 「どれくらいで泳げそうですか?」
ダッシュ 「えっ、スマイリーのタイムか?」
編集部員 「いえ…ダッ」
ダッシュ

「スマイリーは、蔵本で27秒5という必須タイムを再度更新すべく練習中だぞ、むふむふ」

編集部員 「…あのーっ…ダッシュさんのタイムが聞きたいんですが…」
ダッシュ 「では、これにてインタビュー終了、むふっ」

 ダッシュは肝心なことを教えてくれなかった。が、あの「むふむふ」がコンスタントに出ている今、おそらくダッシュの仕上がりは期待できよう。

 当初は、極小値からスタートしたはずのダッシュだが、おそらく、蔵本では上に凸のグラフにおける極大値を示すはずであろう。

Y=X2 (0≦X≦A)の範囲を (6月12日≦X≦7月30日)に置き換えたとき、最大値はA=7月30日のとき、ダッシュのバッタはマックス(現在、測定不可能)を示す。

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