第9話 選手いっぱい
TSDには多くのスイマーがいる。つまり、四国進学会と違って、リレーメンバーは組み放題なのだ。だが、さすがに、そうはいっても合計120歳以上の部ともなると、少しずつ可能性が限定されてしまうのは明らかだ。
 我が四国進学会水泳部は、少数精鋭のメンバーで、この強豪TSDに対峙してゆかねばならない。そこで、バイオがTSD代表である松岡氏に、ある提案をした。
バイオ 「あのーっ、松岡さん。今度のリレーなんですけど、ある程度メンバーを決めといていただけると嬉しいんですが」
松岡氏 「んっ、どうして?」
バイオ

「いやーっ、メンバーがわかってれば、こちらも目標を立てやすいんですよね」

松岡氏 「ふんふん。なら、どないすればいいの?」
バイオ 「こちらの希望を言わせてもらっていいですか」

 この流れから、バイオが提案したTSDのメンバーとは、バックが元オリンピック選手で最近96キロまでダイエットに成功したバンデワーレ氏ブレストがバイオの高知時代の後輩でもあるニシムラ氏バッタが諸悪の根源松岡氏、そしてフリーに、スズキ氏、という面々である。
 松岡氏は、そのメンバーを聞いて、言った。

松岡氏 「ふーん、結構、いい勝負しそうなし、いいメンバーやな」

 こうして、現段階では100メートル合計で、3秒ほど負けている四国進学会水泳部の、確固たる数値目標が設定されたのである。

 いくら選手がたくさんいたとしても、実際にリレーに出るのは4人までだ。4人が個々の力を150%発揮すれば不可能ではない。カギを握るのは、やはりほぼ同時にスタートするフリー担当のミケンだった。
 バイオはミケンに、ノルマを設定し、メールにて通知した。

「ミケンは14秒0で25フリーを泳いでください」

 すると、受信した、現在ベストが15秒7のミケンがスマイリーにこう言った。

ミケン 「あのーっ、こんなメール来たんですけど、14秒台しか出ませんって、ボク…」

 スマイリーは、それでもベストを更新する気満々のミケンに感動しつつも、驚いていた。そう、自ら14秒台は出る、と宣言したのである。これは楽しみになってきた。読者の皆様も、どちらが勝つのかを予想して欲しい。四国進学会は、燃えているぞ。

(たぶん、続きまくらせていただく)

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