第7話 意外いっぱい
 ミケンの奮戦記、というタイトルをつけていながらも、なかなかミケン自身が登場する機会が少ない今回の読み物。ここに、新たな主入公が注目を浴びることとなった。

 普段は、様々な人々をドン底へ叩き込む、ダッシュ、ことヨシダが今日の主役である。

 ダッシュが競泳と関わりを持ち始めて、かれこれ6年目。今では競泳の関係者もほとんどが「ああ、四国進学会水泳部のヨシダ君ね」と認識をするに到っている。そんなダッシュも、普段はクールでナイスガイな阿波校校長として、阿波校の生徒たちに尊敬の眼差しをもって眺められるバリバリの仕事人だ。ダッシュにはできないことなどない、というのが阿波校の生徒たちに共通する認識であることは間違いない。実際、阿波校の生徒たちはダッシュをスーパーマンか何かと思い込んでいる。

 が…ダッシュは長年の競泳経験から、あることを学んでいる。

ダッシュ 人は見かけによらない、ってことを競泳では知りましたよ」
バイオ 「だろ? バンデもそうだし、シタクボなんかも、とても国体優勝経験者とは思えないよな」
ダッシュ 「確かに、その通りですよね」

 そして、悲劇(喜劇?)は訪れた。

 水泳連盟の総会に出たバイオが、2006年度水泳連盟要覧を持ち帰った。2005年度のランキングを眺めていると、そこに『意外』な名前を発見した。それは、今年阿波校に入塾したかわいらしい女生徒であるN・O(本人掲載許可済)さんだった。彼女はOK脇町で選手をしており、50フリーのベストタイムが29秒2だという。早速、Oさんに確認をしたら、やはりその本人であった。

ダッシュ 「おい、お前、29秒なのか?
Oさん 「はい。えっ、先生も泳いでるんですか?
ダッシュ 「…」
Oさん 何秒なんですか?
ダッシュ 「…」
Oさん 「ワタシ、先生には負けませんよ
ダッシュ 「…」
 ダッシュは、自校舎の生徒に挑戦状を叩きつけられたのであった。

 危うしダッシュ。負けては、校長としての立場が…。

(次々と、続きまくらせていただく)

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