第18話 緊張いっぱい
 6月6日の合同練習。飛び込みをたっぷりと堪能したことは前回報告済みである。その際、Iコーチが御好意で、タイムを計ってくれるというのだ。大会に出る種目だとどうしても本番に向けてのモチベーションがやや下がることもありうる。そう思った部員が尻込みをする中、ダッシュがオトコギを見せた。
ダッシュ 「ボク、25のフリーに出ないんで、ちょっと飛び込みも含めて『調整』しときます」

 タイムを計りたくてしかたないIコーチの期待に応えるオトコギ、である。ただ、実際にダッシュが出るのはバッタ、である。よって、バッタのスタート練習というつもりでのドルフィンキック重視でのスタートとなった。
 飛び込んで浮き上がるまで4回キック! これが以前に比べて格段に上手になっていた。そして、浮き上がってからは、上体を上げつつ水に乗り、軽い感じでゴール。タイムは15秒だった。無論、ダッシュがフリーのダッシュをしたのは1年ぶり。一方のミケンは毎回ダッシュを練習に入れているのだから、このタイムを下回ることはなさそうだ。ミケンが持ち前のスーパーキックを発揮して、手をブゥィンブゥィンと回した時、そのタイムはミケンの競技人生における単なる通過点にしかすぎないにしろ、伝説として刻まれるのだ。
 ここまで盛り上がった大会。そして、皆の抱く期待。これを裏切ることは到底できそうにもない。
 何といっても、今回までミケンは常に「活躍」を続けているではないか。ベストタイムを必ず更新しているミケンの「ここ一発の底力」に期待しようではないか。

 そんな期待を知っているミケンに「緊張」をプレゼントしなければなるまい。ミケンがタイムを出さねば、このコーナー、終わるに終われないぞ。そして、もし「調整」に失敗してベストタイム(必須タイム)を更新できなければ…スマイリーよ、「ニヤリ」なんて、出てきている場合ではなくなるぞっ! ミケンコーナーと並行して、スマイリーのコーナーを同時に連載せねばならないではないか。編集部も、なかなか多忙なのだから、今大会で決めてくれ、水泳部員のワカモノ2人よ。
 えっ、編集部員のワタシが誰だって? ふふっ、それは言えない。しかし、これだけは言える。編集部は常に水泳部員の活躍を見守りつつ、しかも、新しいチャレンジを心から応援し、世間に広める決意である。

(次回こそ、本当に終わらせていただく)

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