この連載が、編集部長のフライングにより『次回で終わる』という噂が流れていたらしいのだが、まだまだ編集部には皆様にお伝えしなければならないことが残っている。
昨年、一昨年と常に皆様にご報告していた水泳部員たちの仕上がり具合と、飛び込み(スタート)の習得状況についてのご報告、だ。
実は水泳部員たちが最も苦手とし、しかも、練習する機会を与えられないモノ…それがスタート練習なのである。
現在、プールの水深が1メートルくらいのプールが多い。それもそのはずだ。あまり深いと子どものスクールには向かないし、大人でも立ったときに胸まで浸かると息苦しさを覚えるからだ。さらには、プールに入れる水の量は半端ではない。実際、バイオが以前、こんな計算をしたことがあった。25メートルプールに入ったビールを飲み干すのに、毎日大瓶1本を飲んだとして、何日かかるか? という計算である。プールに入る量、それは25メートル(縦)×13メートル(横)×1.2メートル(平均水深)で390立方メートルだ。これは、390000(39万)リットルである。つまり390000000(3億9千万)ccなのだ。この計算では、毎日飲んで600000(60万)日強。年数に直すと1700年弱なのである。こんな量だからこそ、あまりに深いプールだと水を頻繁に濾過したり入れ替えなければならない商業施設では、深いプールを作れないのもうなずけるだろう。
よって、大人が飛び込みをするのには、あまり適当でないという結論になる。実際、1980年代、各地で飛び込みによる事故が相次いだため、現在では原則としてコーチが中で補助する状態でなければ飛び込みを許可されていない。
だからといって手を拱いているわけにもいかないではないか! ということで、温かい援助の手を差し伸べてくれたのが、四国進学会水泳部員がホームグラウンドとして利用させて頂いているOK藍住のIコーチだった。彼は、ミケンにバタフライを教えてくれたコーチでもある。また、当コーナーの愛読者でもあるという噂も風が教えてくれた。
そんなIコーチの協力のもと、四国進学会水泳部メンバーが6月6日火曜日、集合した。
Iコーチの的確な指導のもとで、抜群の吸収力を皆に見せつけたのが、ダッシュとロージーだった。ロージーは今回のこのコーナーに初登場だが、マスターズで昨年大会記録を更新したツワモノ姫である。その2人は、メキメキと上達し、ダッシュは飛び込んでからのドルフィンキック(両足を揃えるバタフライのキック)を習得し、5日後に迫ったマスターズに向けて、やはり「万全」の状態に自らを高めた。
ロージーも着々と跳ぶ技術を高め、昨年の自己ベスト18秒を大きく上回りそうだ。
そんな中、ミケンは試行錯誤。手の反動をどのようにすべきか、という点をIコーチから教わりつつ、しかし、飛距離もあまり出ない状態で足踏みしつつあった。
だが、今回の練習における最大の成果は、何といってもリレーの引き継ぎ練習である。去年は、皆が泳ぎ切れるかという点にのみ関心は集まっていた。ところが今年は、「下馬評」なるものに振り回されて、皆(特にダッシュとミケン)、勝つ気マンマンなのだ。よって、絶妙のタイミングで飛べるように引き継ぎをした四国進学会水泳部。バックのスマイリーからブレのバイオ、そしてバッタのダッシュ。ここまでは問題なさそうだ。最後のアンカー、フリーのミケンが、やはり全てのカギを握っていることは再三お伝えした通りである。
さあ、あなたも伝説をっその目で確かめて欲しい。無論、朝が早いので、確かめられない方は、このコーナーで必ずチェックしていただきたい。
マスターズのリレー。いしいで新たなる伝説が幕を開ける。
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