第9話 Cornered man(追い込まれるオトコ)
 四国進学会水泳部名物、別人格がマンドゥにも芽生えてから、あっという間に、マスターズ大会本番まで、残り1週間を切っていた。
 マンドゥは別人格の執拗に迫りくる質問により、迫ってくる大会から目をそらせなくなっていた。
《こころ》 「なあなあ、そろそろ大会なんだけど、仕上がったのかい?
マンドゥ 「それが…。泳ぎも毎回バイオさんにいじられるし…」
《こころ》 「ってことは、毎回、新しいナニカを習得しているのかい?
マンドゥ 「違うんよ。毎回、修正されまくってて、結局、ナニも得てないんよ…」
《こころ》 「そうだったのか。じゃあ、だめだな

 さすがに、従来のミケンやストマックと違い、《こころ》マンドゥそのものなので、弱気であること、この上ない。

 そんな状態の中、たまたま、入社式の歓談中、ある部員が危惧している内容をさらけ出した。

某部員(ヒゲメガネ) 「マンドゥ、飛び込めるか?
 マンドゥは、いしいの時、落ちたとはいえ何とか飛び込んだはずだ。それなのに、この部員はナニを言っているのだろう…。すると、そのヒゲメガネは続けた。
某部員(ヒゲメガネ) 「上板のプールって、スタート台は高いけど、プールは浅いぞ」
某部員(クールギャング) 確かに、むふむふっ」
某部員(ヒゲメガネ) 「結構、スタート難しいで」
某部員(プーさん) ですよね…
 ただでさえ自信のない飛び込みなのに、身の危険が迫っていたとは…。マンドゥは絶望感に追い込まれた。
マンドゥ 「どないしょうか…」
《こころ》 「うーん……どうしようもないよね」

 マンドゥと別人格は完全に追い込まれていったのだった。

(ラストだっ、マンドゥ!)

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