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| 第7話 権謀術数(けんぼうじゅっすう) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 【意味】人を陥れるはかりごと。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 6月21日。バイオ&ダッシュが先に到着して、淡々と練習に励んでいた。2人は、とにかく自分のノルマをさっさと片づけてしまい、アーじゃコーじゃとハイパー&ミケンの泳ぎを批評する。それだけではない。時折は、後ろから追いかけて、プレッシャーをかける。そんなひそかな楽しみと喜びを持っている。 やはり、この日もさっさと自分のノルマを2人が片づけた頃、ようやくミケンがやってきた。少し遅れてハイパーもやってきた。 ある程度、泳ぎ疲れてへロへロになっていたバイオが、ボンヤリとミケンの泳ぎを見ていたところ、ミケンは続けて100メートルくらい泳いでいるではないか。それを見た瞬間、バイオの脳裏に、単純すぎる考えがプワンプワンとふくれあがっていった。そして、その考えをすぐに言葉として発するのをためらいつつ、ダッシュに言った。 |
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| そこに、たまたま泳ぎ終えたミケンが戻ってきたのだ。ミケンの内部で《ミケン》が叫ぶ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| そう、その通りである。バイオ&ダッシュは他人にとっても厳しく、しかも「陥れる」のが大好きな、権謀術数を使いまくるヤツらなのであった。そうこうしてるうちにバイオの口から、やはり妙な距離(数字)が飛びだした。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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四国進学会水泳部の会則に「無理という言葉は存在しない」という項目が最近付け加えられたのを、ミケンは知らない。無論、誰も知らない。 ああ、ミケン。もしかして50バタフライを拒絶したら、100フリーが待っているのではなかろうか、という危惧が、まさしく現実になろうとしている。ミケンは、悩んでいる。さて、バッタか、はて、100か。ふと、前を泳ぐハイパーを見るミケンの目には、ハイパーが背中で笑っているように見えた。2人に抵抗しようとしたミケンだったが、2人は、自分たちのノルマを既にこなしているので、さっさと上がってしまい、プールに取り残されたまま『夏至』だというのに背筋が寒くなるミケン。ミケンの新たな苦悩が、2人によって作られたのであった。 (ブルルンッ) |
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