第8話 むっ?
 ミケンは、絶好調だった。朝からご機嫌だった。なんせ、あの敬愛する師匠のレッスンを9ヶ月ぶりに受講できるのだから。しかも、ハイパーは仕事上の上司でもあり先輩ではあるけれども、この場面に限り、自分が明らかに『先輩』なのだ。そのミケンのリポートを無料で入手したので、ここに公開しよう。
 初めての山城に緊張しながら準備体操を終えたハイパー氏はシャワーを浴びるお姉様方(年齢不詳)の群れに圧倒される。そこでいつものようにオレがお姉様方にいじられる。ところが今日はそれだけでは終わらない。なんとハイパー氏の背中にも…(編集部注:6月のマスターズまで公開が禁止されております。ご了承下さい。)お姉様方が見逃すはずもなく、まず水に入る前にワンパンチ! そして、ついにレッスンスタート。まずはキック。これがキツかったようで、3本目終了後、【限界?】めいたコメントを発するものの、がんばるハイパー氏。さすがや。そんなこんなで進んだレッスン。終始、オレと同様に力が入っていたようで、レッスン中に、皆の前でコーチにいじられていた。だが、オレもハイパー氏も、そんな環境に、快感っす

 さすがに、ミケンは初心者のベテランだ。克明なリポートで読者に、なんとか水泳の楽しさや、四国進学会水泳部の厳しさ、そして、コマツコーチの素晴らしさを伝え……ては、いないようだ。やはり、自分たちがいじられることこそが、ミケンとハイパーには、たまらなく楽しいらしい。

 どのみち、これからは、毎週水曜日が楽しみになるハイパーを、ただ黙ってストマックは見つめている。この先、まだまだ自分の出番はあるはずやでえっというストマックの叫び声を、今日のハイパーは聞き取らないほど、充実した疲労感の中にどっぷりと浸かっていたのだった。

 そんな時、ついにマスターズの要項がバイオの手に届いた。またまたバイオが笑っていた。ニヤリ。そう、彼の手の中に、申し込みに関するすべてが、ある。バイオが、笑う。ニヤリ、ニヤリ。

続きまくる)

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