第15話 びっ?
 こうやって、毎回のハイパー日記を愛読なさっている読者や、たまたま覗いていただいた読者の方々は、「こいつら、仕事してるのか?」という疑問を抱いていらっしゃる方もおいでのはずだ。ここで水泳部のリポートを書かせていただいている筆者が、責任をもってお答えしよう。無論、彼らは仕事に精を出している。バイオ・ダッシュ・ハイパー。この3人は、それぞれ校長として、そして一講師としての精進を怠っていない。優劣をつけられないくらい、予習から校舎運営から、精を出す。
 今回、このような話から入ったのには、当然、理由がある。

 ハイパーが勝瑞校の校長として仕事に燃える男であることは、この連載において、しばしば述べてきた。但し、校長といっても、一つの校舎の運営・管理だけをすればいいわけではない。一講師としての技量も高め、さらには、他校舎では一講師としてのスキルアップも図らねばならない。ハイパーは、昨年度まで勝瑞校と阿波校で教務にあたっていた。だが、今年度からハイパーは、入社以来慣れ親しんだ阿波校から阿南校へと配置転換があったのだ。

 初めての阿南校。それは、緊張と期待と疲労とが入り交じった新世界だった。最初の1ヶ月、ハイパーは全力で駆け抜けた。しかし、5月も半ばになってくるとさすがに疲労が、体の中でストマックと手を組んで暴れ始めたのだった。

ストマック 「ミシミシ、おいっ、お前、ちょっと疲れぎみやな。ミシミシ」
ハイパー 「さすがに、な。」
ストマック 「ミシミシ、そうやろな。疲労がオレと手を組んで暴れてるんだぜ、ミシミシ」
ハイパー 「……」
 相変わらず、見方なのか敵なのかわからない、ハイパーの内部に存在するストマックが語りかける。
ハイパー 「でも、負けないぞ。今度のレッスンではコマツコーチが、『飛び込み』のために、何か特訓をしてくれるという噂だからな」

 決意を固め、ストマックに抗おうとしていたハイパーだったが、結局、ストマックと疲労に打ち砕かれて、コマツコーチのレッスンを休んでしまった。ここに、14話における予告は、実現しなくなった……残念だ。

 ハイパーは後悔していた。ミケン情報により、やはり、『飛び込み』用のある特訓をしたと聞いたからだ。
 ハイパーは、次の水曜こそ絶対に、絶対にコマツコーチのレッスンに入ることを決意しつつ、体の中で存在感を再び増し始めたストマックを、ただ黙って、睨みつけるのだった……。(ちょっと、ハードボイルドな感じですが、ハイパー日記ですよ……)

(もう少しだけ、続きまくる)

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