第1話 えっ?
 四国進学会水泳部が発足して、はや今年で8年目になる。ハイパー市原は、発足当時から、バイオ山本の動きをつぶさに観察し続けていた。4年目にはダッシュ吉田も大会に巻き込まれた。四国進学会水着も作られた。それらの動きを、やはりハイパーは傍観し続けていた。そして、大会参加をホームページにおいて、報告するようになってからは、撮影するスタッフが必要になり、2001年からは自らもカメラを持参して、蔵本に…上板に…石井に…と出向くようになった。カメラ撮影にも慣れ、応援班のポイズン森川も加わり、すっかり一部の水泳関係者とも顔見知りになった。さらには、ミケン森田がカナヅチだったにもかかわらず、勢いで大会参加に「こぎつけられた」一部始終も見届けた。
 が…、ハイパーは安心していた。
ハイパー 「オレは、ミケンと違って本気で泳げないから、絶対にオレだけは大会に参加させられることはないだろ。にひひ」

 そんな年月を経て、2004年度徳島県春季マスターズ大会が2005年3月、上板で開催された。無論、ハイパーも撮影班として、いつものメンバーとして参加した。その日、新米パパのミケン森田がバタフライにデビューしたのだ。2004年の6月にはダッシュが背泳デビューをさせられている。ミケンは、2週間前までバタフライを知らなかったにもかかわらず、見事に泳ぎきったのだ。

 大会後、四国進学会水泳部とTSD(徳島スーパードルフィン、ダッシュやバイオが所属するマスターズチーム)の参加者で語らっていた。徳島県のマスターズ大会はリレー種目が、ある。しかし、現在メンバー4人の合計年齢が160歳以上の部、しかない。しかし、どうやら2005年度から合計年齢120歳以上の部、が、できるかもしれないのだ。おそらく6月12日の夏季マスターズあたりから、だ。すると、おもむろにバイオが計算を始めた。

バイオ 「おっ、オレは6月12日生まれやから37歳。ダッシュが29歳、ミケンが27歳。足したら93歳か。あと一人27歳がおればなあ…

ハイパーは、ドキンとした。ハイパーは27歳、なのだ。
そして、恐れていた質問が、バイオから、とんできた。

バイオ 「おいっ、ハイパー。おまえ、何歳になるんだっけ?
ハイパー 「…」
バイオ 「んっ…? あっ、27歳やんけ。」
ハイパー 「…」
バイオ 「よっしゃ、決定!」
ハイパー

「えっ?」

 こうして、ハイパー市原の6月デビューは、相変わらず唐突な四国進学会水泳部達の「勢い」によって決定した。

続きまくる)

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