第1話 受動態
 四国進学会水泳部の恒例行事。それが徳島県夏季マスターズ大会徳島県勤労者水泳大会。夏季マスターズの結果は、往々にして、蔵本まで持ち込まれることを、当「ガッツ水泳部」の読者はご存じであろう。そして、それを誰よりも痛感しているのが、ミケンこと森田講師である。ミケンはカナヅチだったにもかかわらず2004年から水泳部に参加させられた。その後、持ち前の運動神経と積極的な思考でいつのまにやら、泳げる種目も増え、また、スピードも格段に速くなりつつあった。

 デビュー戦は25フリー。同年、蔵本にて50フリー。翌2005年3月には25バッタ。同年6月にはリレーながら25バックにデビュー。
 そんな中、着実に進歩するミケンは、今年2007年6月、ついに、スイマーでも一瞬ためらうという50バッタに、ダッシュこと吉田講師とともにデビューを果たしたのだった。しかし、ミケンは2005年のデビュー戦以来、ダッシュとの直接対決で勝利したことがない
 唯一、ミケンが勝利をおさめたのは、2006年6月夏季マスターズにおいて、違う組で勝負した25バッタだけであった。
 やはり、刷り込みがなされているのだろうか、2007年の夏季マスターズ大会においても、25フリーと50バッタの2種目ともダッシュの圧勝であった。

 往々にして不幸はミケンにとって受動態として現れる。
 バイオこと山本講師が、ダッシュと会話しているのをミケンは聞いていた。

バイオ 「おい、ダッシュ。蔵本は50バッタでミケンとの直接対決でいいか?」
ダッシュ 当然です、むふふ。」
バイオ 「ミケンはリベンジを果たすつもりであるぞ
ダッシュ 返り討ちです、むふふふ」

 こうして、ミケンの意志とは関わりなく、蔵本のテーマが決定した。

  (構文)ミケンとダッシュは蔵本において、50バッタに出場することを決められた
 It was decided that Miken and Dash would participate in the 50M Butterfly in KURAMOTO.

(短期連載なんで急ぎます)

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