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| 第3話 まだかよ… | ||||||||||||||||||||||||||
| Iコーチの特訓の基、着々とバタフライの技術を高めていた森田。まあ、高まらないはずがない。そもそも泳げていなかったのだから。だが、周囲の予想をこえる習得力で、森田は、また一歩、スイマーとしての階段を上がりつつあった。とはいうものの、やはり実際のレースできちんと、しかも、速く泳げる保証はない。徐々に緊張しつつある森田に向かって、ミケンは悪魔の如く、ビギンビギンしながら囁くのだった。 | ||||||||||||||||||||||||||
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かくして、レースに臨んだ森田だったが、去年の夏と同じ現象が起こったことを感じてしまったのだ。そう、森田は「上手」になってしまった。基本に忠実に。それは、シャカリキになってピッチを上げることができないことを意味する。まさしくマイペースでゆったりと泳ぎ切った。しかし、満足した心持ちで着替えた森田は、背筋にゾーッとする何かを感じたのである。着替え終わると、予想通り、水泳部員たちの眼が何かを訴えている。 |
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そして、やはり予想通りインタビューで今後の抱負について聞かれたのだ。メンバーはダッシュ、ハイパー、ポイズンである。視線に負けて、森田は少し妥協することにした。ここで「引退」を口にしたら、また、いじられる。では…ということで 森田「今度も同じ種目、同じ距離でがんばります」 森田は優等生的に答えたのだ。少し安堵した森田であった。 何分か後、バイオが休憩所で一服しながらTSDの人々と話をしていた。ミケンが、ある不穏な言葉に反応した。 |
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| 確かに、バイオの周りには何人かの人がいて、その人々に向かって、バイオはこう言った。 | ||||||||||||||||||||||||||
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森田は、夏、50バタフライに挑戦する。まだまだ、彼は伝説に挑み続けるのである。 (完) |
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