夏期講習会が始まって一週間が経った7月25日、蔵本プールに3人の水泳部員が 集合した。ダッシュ吉田、ミケン森田、スマイリー小松の3選手である。
今年の猛暑は大変なもので、その暑さだけで体力が削られる。さらに、この日は驚愕のプールコンディションであった。なんと、気温31度、水温32度…。
「プールの中の方が暑いってどやねん…」などとぼやきたくもなる。
それでも水泳連盟会長様からの『勤労者の火を消さんでくれ』というお言葉を胸に四国進学会水泳部は今年も3選手でエントリーした。
種目は、ダッシュとミケンが50m自由形、スマイリーは50m平泳ぎである。
ダッシュとミケンは久しぶりのガチンコ対決であり、注目のレースだ。
開会式を終え、午前中は日陰で、かつ、風通しの良いところを確保し、体力温存に 努める3選手。と、ここで早くも先輩ダッシュがミケンに心理戦を持ちかけた。
「ミケンくん。今日の勝負、ボクが勝つとキミは来年大変なことになるみたいだね。それに比べて、ボクは負けても特にペナルティはない。…負けようか?」
口元の「ニヤリ」が本音でないことを物語る。
ミケンもそんな心理戦には揺らがない…「え?マジっすか?」 揺らぐんかい。
そんなやりとりをしながら午後を迎え、お昼休みを利用して各選手ウォーミングアップに余念がない。特にダッシュとミケン両選手にとって重要なポイントであるスタートには十分な時間を割いていた。
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