平成19年度 徳島県マスターズ夏季大会編

 6月24日(日)午前8時。塾の講師にとって、真夜中と言っても過言ではない『早朝』に、水泳部員たちは「上板町ファミリースポーツ公園 温水プール」に集合。すでに毎年の恒例行事とも言える 徳島県マスターズ夏季水泳競技大会 に参加するためだ。

 これまでの練習過程などについては、大好評のうちに最終回を迎えた「それゆけメドレーリレー」をご参照いただきたいが、バイオ山本・ダッシュ吉田・ミケン森田・スマイリー小松のリレーメンバーに紅一点・ロージー靖子を加えた、『四国進学会水泳部』は、その思い思いの目標に向けてコンディションとモチベーションを上げつつ、この日に臨んでいた。

 さて、今回のリレーメンバーは バックがスマイリー、ブレにバイオ、バタフライにミケン、そしてアンカーのフリーにダッシュ という布陣。昨年とメンバー自体に変化はないが、バタフライとフリーが入れ替わっての新しい布陣で臨むメドレーリレーである。
今回も宿敵・TSDとの対決は実現しなかったため、まさにそれぞれが自分との戦いとなった。
今回は残念ながら各種目毎のラップタイムが不明であるため、結果しかお伝えできないのをご了承頂きたい。

メドレーリレー
真剣な表情の山本選手と吉田選手。
スタート直前でもリラックス(!?)している小松選手と森田選手。
 号砲一発、まずは水泳経験者のスマイリーが飛び出す。直後に出場予定の1個メが頭をよぎるものの、頑張らないと自分が窮地に立たされることも理解している29歳は、必死で泳いでブレのバイオへと引き継ぐ。バイオも心臓の動きを極限まで高めて快調に飛ばし、この時点では昨年同様に他のチームを大きくリード。そして、今回の目玉であるミケンのバタフライ。ゆったりではあるが確実に…進んでいる! しかも、きれいなフォーム! 完全にスイマーと化したミケンから、アンカーのダッシュへ。この時点で前半のリードは少なくなっていたものの、日頃から腹筋・背筋を欠かさず、さらにビ○ー隊長のもとにキャンプインしているダッシュには十分だった。愛車であるレガシーB4を思わせる一気の加速から、見事1位でゴール!
 注目のタイムは…1分02秒80。昨年のタイムには及ばなかったものの(1分01秒70)、納得の優勝だったと言えるだろう。

 さて、この1分02秒80というタイムを見てバイオが「ニヤリ」としたのをスマイリーは見逃さなかった。そして、その「ニヤリ」の意味も瞬時に悟っていた。メドレーリレーは、各個人の戦いであると同時に、【四国進学会メドレーリレー vs スマイリーの個人メドレー】というサブイベントも用意されている。メドレーリレーが終了した時点で、スマイリーは先ほど自分たちで叩きだしたタイムと対決しなくてはならない。そのタイムがまさに今、決定したのである。
 そのスマイリーの100m個人メドレーは、メドレーリレーの直後に行われた。もちろん、体力など回復していないが、「負けたくない!」という選手だったころの本能と、「勝ったとしても、それはネタとしてどうなんだ?」という社会人としての煩悩に苦しみつつ、それでも必死に泳ぎ切り、見事に優勝!しかも大会新記録というオマケつきだ。注目のタイムは…1分02秒96。電光掲示板のタイムを見て、ガックリとうなだれるスマイリー。しかし、その心の中は「わずかの差で負けるっていうのは、結果としては一番安全でおいしいかも。」という競技者としては最低なものだったことを付け加えておく。

 チームの勝利が確定したあとで登場したのは、ロージー靖子こと新居講師。25m自由形を例年通りのゆったりとした華麗なフォームで完泳。17秒32というタイムは○○歳区分で3位入賞であった。年々、その(フォームの)美しさに磨きをかけるロージーから今後も目が離せない。

25m自由形
不安をかかえる森田選手。
貫禄を見せつけた吉田選手。

 続いては、ダッシュvsミケンの第1ラウンド・25m自由形である。過去にも熱戦を繰り広げてきた両者だけに注目、である。ミケンはこのとき、ある事実に気付き、不安を抱えていた。「オレ…スタートの練習してへん…」…確かに。リレーでは前の泳者がタッチすれば飛び込んで良いため、特にスタート台でキッチリ止まる必要はない。しかし、個人競技ではスタートの合図が鳴るまで、体が動いてはいけないのである。ミケンはそのことをレース直前で思い出してしまったのだ。それでも「いや、大丈夫や。オレはやったらできる子やで…」と必死で自分に言い聞かせ、レースへと臨んだ(本人談)。いよいよ同じ組で登場した両者、構えて…スタート!その瞬間、フライングか?! と思わせるほどの抜群の反応で、ミケンが飛び出した。さすがにやったらできるヤツだった!ダッシュも反応よく飛び込む。どちらも必死で泳ぎ、次々にゴール! さて、勝敗は…ダッシュ15秒26、ミケン16秒24で、ダッシュの勝利! 先輩スイマーとしての貫禄を見せた。

 その興奮冷めやらぬ中で、バイオが25mバタフライに出場した。今回は「大会記録を四国進学会で埋めようプロジェクト」の一環でバタフライにエントリーしたのだ。このマスターズ大会でバタフライにエントリーするのは、基本的に「本気」な人たちである。そんな人たちに負けることなく、バイオは軽やかに…いや、ちょっと重たそうにゴール。タイムは14秒33で、見事に大会新記録! 目的を果たしてひと安心のバイオであった。バイオが一息ついた頃、午前中すでに2種目に出場したスマイリーが、自身最後の種目である25m平泳ぎに登場。はっきり言って疲労困憊、である。ただ、スマイリーの心の中はとても晴れやかだった。なぜなら…「向こうに見える壁まで泳げば、これで終わり」だったからだ。そんな晴れ晴れとした心持ちで泳いだレースは、13秒98でフィニッシュ! こちらも当初の目的通り2つ目の大会新記録を樹立して、スマイリーのレースはすべて終了。あとは他の部員たちに声援を送るだけだ…と一息つく間もなく、水泳連盟の理事として競技役員をしていたスマイリー。お疲れ様…。

山本選手は25mバタフライで大会新。
小松選手は25m平泳ぎで大会新。
 昼休みをはさみ、午後の競技が始まった。早速ダッシュvsミケンの第2ラウンド・50mバタフライである。今回のハイライト、メインイベントと言っても良いほど、ダッシュとミケンはバタフライの練習に時間を費やしてきた。バイオとスマイリーのアドバイスを受けながら必死で練習を重ねた2人は、すでに素人の域を超えるバタフライの技術を会得したと言ってもよいほど上達している。目標は2人とも「50mバタフライの完泳」ではあったが、彼らの目にはその先のタイムも見据えられていたに違いない。
そんな注目のレースがスタートの合図とともに始まった。2人とも大きな泳ぎでしっかり進んでいる。25mはダッシュが少しのリードを奪って折り返した。実はこのとき、ミケンはリードされることは計算ずくで、後半勝負だと考えていた。ダッシュは後半に必ずバテる、そのときこそが勝負だ、と。…が、ここで計算外のことがミケンの身に起こる。自分もバテることを計算に入れていなかったのだ。「うっかり計算ミス」である。確かに計算通り、ダッシュも最後には失速したが、ミケン自身も確実に失速していった。それでも2人ともしっかりゴール、完泳は果たした。結果はダッシュ44秒80、ミケン49秒03でダッシュの2連勝、しかもダッシュ・ミケンがワン・ツーフィニッシュというなんとも素晴らしい成績を残した。今後の2人の活躍がますます楽しみである。

 さて、マスターズ大会の最後に登場するのは、チーム最年長のバイオ山本。得意の50m平泳ぎである。実はバイオもスマイリー同様に水泳連盟の理事であるため、出場種目の合間を縫って競技役員をする羽目になっており、休養が十分ではない。それでも、疲れた体にムチ打ってレースに出場、見事に優勝してみせた。タイムは34秒40。大会記録には届かなかったものの、立派な記録である。このレースで、四国進学会水泳部の夏季マスターズ大会が終了した。

しかし、約1ヶ月後には夏期講習会中にもかかわらず、勤労者大会(蔵本プール)が待っている。水泳部員たちは今年の夏も新たな伝説を作るべく、すでに練習を再開している…と聞いたようなそうでないような。
今後も四国進学会水泳部の活躍を楽しみに、ぜひ応援してください。

…最後に。
後日、水泳連盟ホームページにアップされた競技結果をチェックしていたスマイリーが、衝撃の事実を発見。スマイリーの100m個人メドレーのタイム…1分02秒46。…ん? …46? ひょっとして…そう。スマイリーはわずかの差で水泳部のリレーに勝っていた。いや、勝ってしまっていた。その事実に気付いたとき、スマイリーの頭をよぎったのは「喜び」ではなく、「やばい、勝ってる。空気が読めないヤツみたいな結果になってる。」という得も言われぬ「不安と恐怖」だった。
次の対戦…があるのかどうか、それも含めて楽しみにしていていただきたい。

のマークから動画(mpeg1形式)をみることができます。ブロードバンド環境でお楽しみ下さい。
動画の再生が出来ない方は
RealPlayer(リアルネットワークス)やQuickTime Player(アップル)等の最新版ソフトウェアをインストールして下さい。下記リンクよりダウンロードサイトを表示できます。

RealPlayer/QuickTime/Windows Media Player

<< 戻る