平成18年度 徳島県マスターズ夏季大会編

 6月11日(日)。大会直前からサッカーワールドカップも始まり、大いに日本中が睡眠不足に陥る中、今年も恒例の夏季マスターズ大会が、いしいドームにおいて開催された。
 超大型新人スマイリーこと、小松講師を加えて、さらに強力になった四国進学会水泳部。今回は、リレーで宿敵、且つ、友好団体であるTSD(徳島スーパードルフィン)との勝負に勝つために練習を積んできた。
 昨年、その宿敵TSDは、バック・ブレが終わった時点で28秒だったが、一方の四国進学会は、その頃第1泳者のミケンこと森田講師が、まだバックを泳いでいたのである。結局、ミケンが壁に着いたのが30秒73。結果、大惨敗…。
 だが、今年はバックにスマイリー、ブレにバイオこと山本講師、バッタにダッシュこと吉田講師、そしてアンカーフリーには、昨年の雪辱を果たすべくミケンが配置されたのだった。当面のライバルはTSD。同じ組には、合計年齢119歳以下のチームが1組。160歳以上のチームが1組。そして、120〜159までのチームが3組というプログラムだった。2コース四国進学会、3コースTSD、4コースOK脇町という布陣であった。いろいろ考えつつも、結局は目標タイムを1分00秒0に設定した四国進学会。このタイムを破ればおそらく好勝負だろう…。
 そんなとき、TSD代表である『諸悪の根源』マツオカ氏が朗報(?)を伝えてくれたのだった。

マツオカ氏 「バイオ君、今回の大会はきちんと水連を通じてアップするんやけど、それだけでないよ。公認されるけんな」

 この大会の参加資格は、『日本水泳連盟登録選手、もしくは、日本マスターズ協会選手登録』の、いずれかである。ほとんどの選手が後者なのだが、四国進学会水泳部は、夏の蔵本と全国実業団のために前者なのだ。そして、今大会の記録は、前者に限り、日本水泳連盟に公認されるという。
 すると、100メートルメドレーリレーを開催する競技会がほとんどない上に、採用していてもAグループ(8歳以下)が多いので、もしかすると四国進学会は日本ランキングで最上位に登りつめるかもしれないのである…。
試合前、あみだくじによりメンバーを決めるTSDチームと、それを見守る四国進学会チーム

 さて、いよいよレース間近。今回の不安は、ミケンのタイムがどのくらい伸びているか、だったが、大会当日、ダッシュが体調不良を訴えたのだった。最近、激務により疲労が蓄積し、不調の様子。しかし、オトコギを見せるダッシュは、リレーメンバーと運命を共にした。

 レースは、OK藍住のIコーチの協力により、詳細なラップタイムまで報告させていただきたい。
 ところで対するTSDは、あの巨漢スイマーであるバンデワーレが、大会当日に仕事が入り、メンバーが不明だったのだが、当日にくじびきが行われ、メンバーが決定した。
 バックはミヨシ氏。高知大の水泳部OBである30歳。ブレはバイオの高知時代の後輩である36歳ニシムラ氏。バッタは諸悪の根源40歳松岡氏。フリーは36歳スズキ氏。こんなメンバーだった。ちなみにTSDも目標は1分00秒を切ることだそうだ。

メドレーリレー 小松選手(中央)が最初にどれだけタイムを稼げるか。
山本選手(右上)はトップをキープ。
吉田選手(上)にTSD(下)が迫る。
TSD(下)を追う森田選手(上)。

 緊張した面持ちで、皆がスタートに、ゆるりと向かう。

 号砲一発。バックのスマイリーは好スタートからグイグイ他を引き離した。そして、軽い感じながら、ぶっちぎりでゴール。タイムは13秒29。一方のTSD15秒90。続くブレでバイオが必死にとばす。こちらは重い感じでのゴール。28秒07! ブレのバイオ14秒78であった。そして、このタイムは去年の25までより速いタイムなのだ。一方のTSDニシムラ氏が得意の25で健闘。31秒47ニシムラ氏15秒57だった。

 ここまで3秒40上回っている四国進学会。実は計算通りだった。問題は体調不良のダッシュである。昨年、リレーで17秒を軽く出したダッシュは、今回16秒を切ることに目標値を設定していたのだった。が…やはり身体は嘘をつかなかった…。

 ダッシュが浮き上がってすぐに隣のTSDマツオカ氏がダッシュを捉えた。ダッシュは健闘むなしく、抜かれた。だが、目標タイムと、あとはOK脇町チームに勝つ、という目標が残っている。TSD45秒43マツオカ氏13秒99)でタッチ、四国進学会46秒76でタッチした。ダッシュのタイムは18秒76。予想を2秒7ほど下回ってしまったが、体調不良の中、健闘したといってもよいだろう。

 ラストのミケンは力を振り絞る。OK脇町が追いすがる。TSDとも大きな差は広がらない。ミケンが最後の最後、OK脇町に捉えられたところが、ゴールだった。

 優勝したTSD59秒99スズキ氏のタイムは14秒56
 3位に終わった四国進学会1分01秒70ミケンのタイムは14秒94だった。そう、ミケンは14秒台に突入したのであった。来年までには、ダッシュがバッタを強化して、58秒台を視野に入れることを編集部が宣言しておく。

 さて、紅一点、ロージーヤスコこと新居講師。昨年同様、美しくゆったりとしたフォームで泳ぐ。今年は飛び込みの成果も出ており、タイムが期待された…が、惜しくも昨年を僅かに下回るタイム19秒18でゴール。但し、昨年と区分が変わったロージー。昨年までの区分に参加者がおらず、大会記録はそのまま残っている。

新居選手25m自由形

 さて、25バッタにスマイリー・ミケン・ダッシュが登場する。

 まずはダッシュ。やはり体調が着々と悪くなったのだろうか、19秒27。そして次の組に登場したミケンとスマイリー。残念ながらミケンとダッシュの直接対決にはならなかったものの、勝負、である。

 結果、ミケン18秒56。昨年の18秒91を更新した。何と多くの予想を集めたダッシュを、ミケンが破ったのであった。

 同じレースに出たスマイリーは、直前に奥様のミナモトスミカ様が同じ種目に出ており、12秒88で泳いだことと、編集部による必須タイム12秒5が設定されており、ドキンドキンしていたようだが、結果は貫禄の12秒27! ダイエットの効果が表れているのだろう。

吉田選手25mバタフライ
小松・森田選手25mバタフライ

 午前最後にバイオの100ブレ。毎年のことながら高血圧で心臓がパコンパコンいうバイオは、2コース隣の若者についていった。ラストで交わそうという魂胆だ。そのついでにタイムも…と思っていたのだが、残念なことに若者が少し予想より遅かったために、若者を交わしたものの1分14秒25に終わった。

山本選手100m平泳ぎ

 午後、体調不良のダッシュが棄権して帰宅。
 スマイリーは自己ベスト27秒7に僅差のタイム27秒94というタイムを50バックでたたき出した。これは、さらなる活躍が期待できそうだ。2年後、実業団において30歳以上の部なら、きっと入賞するだろう。しかも上位で。楽しみな逸材である。

  さて、ミケンの50フリーは、『初めてのターン』というサブタイトルがついてもよさそうなレースである。じっくりと見守る応援席。そんな中、ミケンがスタートした。ミケンがグイグイ泳ぐ。いい泳ぎだ…が、ターンを気にしているのか、あまり猛スピードというところまでは到ってない。
森田選手50m自由形

 そして…初めてのターンっ! ミケンはクルリンと回らずに、タッチターンを敢行した…のだが、あまりにもゆっくりだったために、隣の選手に遅れをとることとなってしまい、ついには、タッチ差で負けてしまった。タイムは38秒03。去年、蔵本でマークした36秒を下回ったミケンはレース後、呟いた。

「あれは、イカンです」

小松選手50m背泳ぎ
 今年も、ミケンはジンクス通りに「あれは、イカン」をしてしまったのだった。しかし収穫の大きかった今大会。来年、再び伝説を作るであろう四国進学会水泳部に、温かい声援をよろしくお願い申し上げます。
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