平成16年度 徳島県マスターズ春季大会編

 16年度とは言いつつ、年も改まり、平成17年3月6日(日)、四国進学会水泳部は二次試験前期の発表が続き、なおかつ、後期試験の直前であるこの日、上板にあるアサンスポーツクラブのプールにて、今年の活動を開始した。

 集合は開門の5分前、まずは、これがクセモノだった。開門は8時、である。水泳部最古参バイオ山本などは、普段就寝時間が6〜7時。これはバイオにとって夜中、である。だが、世間様の時間に何とか合わせつつ、大会には臨まねばならぬ。

 当日、バタフライデビューを控えているミケン森田と、初めてのターンを経験するダッシュ吉田は、当然時間厳守で登場した。が、やはり…。バイオは、これまた当然の如く、遅刻した。普段から生徒に「5分でも1時間でも遅刻は許さん!」と激怒するバイオの弱点、ここに見たり。

 友好関係にあるTSD(徳島スーパードルフィン)の控えに毎回の如く居候させてもらい、アップに入る。ここで、会場にいる老若男女の目を、心を釘付けにした男がいた。我が四国進学会水泳部一のご機嫌男新米パパ、ミケン森田が、注目の男であった。ミケンは、あるトラブルから胸に妙な形の日焼けの跡を残してしまったのだ。どんな日焼けかって? 写真か動画をとくと御覧あれ。ちなみにミケン最愛の娘さんは「千尋ちゃん」である。
変わった日焼けの跡。
 さて、アップも終わり25メートル自由形。今回からダッシュは年齢区分が30歳の部に上がった。マスターズの年齢区分は、その年の12月31日時点での年齢なので、今年の6月までは29歳のダッシュも、今大会からは晴れて「30歳」なのであった。そのダッシュとミケンが出場する。ミケンは、どうしてもバタフライに心がふらふらとしており、視線は既に「泳い」でいた。さすが、水に入る前から、競泳モードである。

さて、ミケンは昨年6月のデビュー戦をわずかに下回るタイムながら17秒台の安定した泳ぎを発揮した。
 一方のダッシュは、25にしては、ゆらりゆらりと泳いでいる…ように見えた。タイムは、それでも15秒台の好タイム。レース後のダッシュは一言。

「50の予行演習の感じで泳ぎました」

 2人とも、慣れ、を感じさせる立ち上がりであった。 

森田選手、25自由形での豪快な飛び込み。
 さて、25バタフライには、バイオとミケンが登場する。ミケンがバタフライに出場することになった経緯は別項(ファンには人気の、あのコーナー)を参照していただきたい。バイオは、4年前、この大会で30歳の部で大会記録13秒96を出していた。が、今回は後期用小論文添削から、疲労の極み。とは言え、毎度のことながら、徳島県在住30歳スイマー達の共通種目(別に強制ではない…半強制くらいでは、あるが)なので棄権するわけにもいかず、臨む。結果、14秒台…。二度とバタフライを泳がない決意をしたのであった。

 一方、デビュー戦のミケンは、美しく緩やかなロケットスタートを決めた。基本に忠実に泳ぐ。まさか2週間前までバタフライが泳げなかったなどとは誰も信じられないほど美しく緩やか…いや、ゆったりと泳ぐ。周囲のスピードに惑わされることもなく、ゆっくりと。しかし、ここでハプニングが起きる。毎度おなじみ撮影班ハイパー市原と応援班ポイズン森川は、同じ組で泳いでいた四国進学会川内校卒業生で、国体優勝者でもある下窪氏と、E's卒業生の鈴江君を目で追いかけていたために、ミケンの姿を見失ってしまったのだ。詳しくは動画を御覧あれ。悲しいかな、あまりにマイペースで泳いだミケンは、見失われてしまったのだ。が、本人は気づくはずもなく、マイペースでゴール。タイムは22秒42だった。

25mバタフライ

 さて、ダッシュは違う意味での緊張を強いられていた。今まで25にも50にも出場経験のあるダッシュだったが、それぞれ25メートルプールと50メートルプールでのことであり、要するに、一方通行でしかレースに臨んだことがなかったのだ。今回の50メートル自由形では初めてのターン。無論、クイックターンと呼ばれる、あのクルリンと回転するヤツである。ダッシュは慎重に、しかし、快調にとばした。で、ターン。成功! やや、壁に近かったものの、見事に初ターンを終えた。タイムは35秒31。あと3秒を短縮して、夏の全国実業団体会の標準記録を突破する予定である。
50m自由形

 最後に、バイオの50平泳。もともとスプリント能力に欠如しているバイオは普段、100ばかりに出場していた。が、なんと今回は少しでも50のタイムを上げて100のレースにつなげたいということで50に出たのだ。盟友Aさんも、それに応えて、わざわざ、違う種目へ回避してくれたのである。バイオは30歳をこえてから最高タイムが34秒半ば。今回の目標タイムは34秒を突破して、大会記録を更新することであった。

 珍しくハイピッチで泳いだバイオは、何とか33秒98の大会記録で目標を達成したのであった。

50m平泳ぎ
 レース終了後、ミケンはインタビューに答えた。
「次も同じ種目で、同じ距離でがんばります」 と。

 しかし、6月の石井は25メートルプールだが、蔵本は50メートルプールである。そんな種目は、ない。よって、ここにミケンの新たな挑戦が、おそらく始まるのである。

 最後に、ダッシュからの提案がバイオに。

ダッシュ 「バイオさん、これで、あと1人泳いだら4人そろいますよ。」
バイオ  「んっ? そうか…リレーが組めるんやな」
ダッシュ 「そうなんですよ」

バイオはニンマリ…
ダッシュもムフムフ…。

2人の視線の先には…ハイパー市原があおざめていた…。

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