9番札所 阿南校
 30代の若き校長職たちが、燃えたぎった夏を送ろうとしているのを、羨ましく傍観するだけのオトコたちが、いた。
 一人は、はまんちゅ。彼は元々、競泳がさほど得意ではない。よって、今回のマスターズも25種目に落ち着きそうだ。
 しかし、もう一人の40代であるバイオは煩悶していた。

 そもそも、編集部員と、唯一連絡を取ることのできるバイオは、あたかも彼が部員たちの種目を決めたと思われがちなのだが、彼自身も編集部員にウマイことのせられたりすかされたりして翻弄されている。
 ただ、2005年から少し悪化しつつある体調が、今年は、結構心身にダメージを与えているようで、ミケンのサポートとして100を泳ぐと心の臓が破裂してしまうやも知れぬ。実際、バイオは体調不良により、GWの途中から大好きだった酒を休んでいる(やめたわけではない、らしい)くらいなのだ。
 しかし、ミケンをサポートしたいバイオは、タイムを度外視して、100メートル種目にするか、それとも25メートル種目にするのか、を煩悶しているのだ。

 ある水曜日、バイオは阿南校にて一服をかましていた。すると、阿南特有の強風がバイオを襲った。鼻がむずむずしてしまったバイオは、思わずくしゃみをした。
 ヒャックション。

 んっ?ヒャック…ヒャク100

 バイオは、人生を賭けて100にエントリーする方に傾きつつある。無論、種目は未定である。ただ、このままだとミケン、ダッシュ、スマイリーが巻き起こす100の流れに取り残されるではないか。バイオは阿南校から、心の蔵がちょっぴりドキンとするような種目への覚悟をしつつあるのだった。

(ドッキン!校長)

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