1番札所 鳴門校
 ミケン、こと、モリタがカナヅチにもかかわらず、バイオことヤマモトとダッシュことヨシダによって水泳部に勧誘され、その後、見事なほど泳ぎが上達していったことは、このコーナーの愛読者なら当然ご承知の事実である。ミケンは2004年6月、25フリー(自由形)でデビューを果たした。その夏、蔵本にて50フリー、翌年にはバタフライデビュー、さらにはリレーではバックに挑戦したのだった。
 さて、意外なことにシロウトは最も簡単な泳ぎを平泳ぎ、だと考えがちだ。しかし、実際にはブレスト(平泳ぎ)は、かなり難しい種目なのだ。特にキック(足)は「あおり足」と呼ばれるキックをすると失格になってしまう。前述のダッシュは、ブレストのキックがどうしても「あおる」ので、未だにデビューを果たしていない…。

 しかし、ミケンは違う。ミケンは、ついに2009年、ブレストでのデビューを果たし、これで全種目にエントリーをしたのだ。

 ミケンが入社したのは2002年。2004年当時、ミケンは役職に就いていなかった。が…ミケンは泳ぎの上達とともに出世してゆく。2007年、ミケンは副校長に昇格した。そして、2010年、四国進学会高等部E'sアカデミーは既存の徳島校・勝瑞校・脇町校・阿波校・阿南校に加えて、新規に鳴門校を開校したのだ。その校長として任命されたのが、我らがミケン、ことモリタ校長なのである。

 ミケンは考えた。そしてお馴染み、別人格の《ミケン》と語った。

ミケン 「オレは今まで、水泳とともにステップアップしてきた」
《ミケン》 「そうやで、ビキビキ」
ミケン 「今年、オレは校長や
《ミケン》 「そうやな、ビキンビキン」
ミケン 「今までのように、ステップアップしたからには、ここも一発…」
《ミケン》

「そうやで、なんかせんとアカンで、ビキッビキッ」

 そんな会話をしていたところ、バイオから一通のメールが届いた。

バイオ 「恒例のマスターズ、今年も午前中で終わらせましょう。なお、確定しているのはミケンの1コメ(100メートル個人メドレー)だけです」

 ミケンの思惑をサポートするかのごときナイスなメール。ここに、ミケンの新たな挑戦が始まったのである。

(ファイト!校長っ)

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